2021.02.26『チベット仏教入門』受講生の募集について
令和3年度春学期に平岡宏一客員教授による下記の講義を開講します。
聴講生の受講も可能です。
希望する方は本学聴講生の募集要項をご確認ください。
チベット仏教入門 ~シャンティデーヴァの『入菩薩行論』を読む~ |
王族であるシャンティデーヴァは、インド仏教最大の名刹ナーランダ僧院に入門する。 実際には高い境地の修行者であった彼だが、外からはその生活は寝て食べて排泄するだけに見えた。 彼の境地が理解出来ぬ血気に逸るナーランダ僧院の若い僧侶たちは、彼の境地を知る老僧達の忠告も聞かず、 シャンティデーヴァを追い出そうとして一計を案じる。それは彼に説法会を依頼して恥をかかせて、自分から僧院を退散させようと考えたのであった。 “もしや夜逃げするのでは”との僧侶たちの期待をよそに、説法会当日、玉座に上ったシャンティデーヴァの説法は今まで聞いたどの説法よりも分かり易く、大変感嘆したという。 この説法会の内容が『入菩薩行論』である。 チベットで最重要視される教本で、今回はダライ・ラマ法王自身の著された注釈を中心に説明する。 この『入菩薩行論』を京都の雲龍院、東京などの勉強会で読んでいるが、そこでの受講者たちの反応から、 仏教知識がほとんど無くても意欲さえあれば、十分理解出来ると確信するに至った。 YouTubeで流れているダライ・ラマ法王の各地での『入菩薩行論』の説法会を拝聴すると、注釈を読むだけでは理解できない多くの気付きがある。 それらを反映させて、出来るだけ分かり易く説明する所存である。 半期であり授業内容は昨年度からの続きとなるが、今年度から履修しても問題無く内容理解が進み、授業の終わりには受講者は自身の心の変容に気づくだろう。 |
開講期間令和2年4月7日(水)~7月21日(水) 毎週水曜日 全15回 開講時間 16:20~17:50 場 所 種智院大学 講義室204 |