2018.02.13チベット密教の即身成仏の法・実践編2 受講生の募集
平成30年度春学期に平岡宏一客員教授による下記の講義を開講します。
聴講生の受講も可能です。
希望する方は本学聴講生の募集要項をご確認ください。
チベット密教の即身成仏の法・実践編2 『チッタマニターラ』の究竟次第の構造を学ぶ |
チッタマニターラは18世紀のチベットのラマ、タクポ・ドルジェチャン・カルキ・オンポ(1765~1792)が感得した本尊である。その分かり易さや功徳の速さから、ダライ・ラマ法王も7歳から実践されている。 20世紀を代表するゲルク派の阿闍梨パポンカ・デチェン・ニンポ(1878~1941)による注釈書がある。チベット動乱の後、この教えの伝承の途絶を恐れた正統の継承者の一人、ソン・リンポーチェ(1905~84)は、1960年代初頭に、インドのチベット人亡命キャンプでこの成就法の説法会を行った。私、平岡はこの説法会に臨席した、第99世ギュメ密教学堂管長ロサンガンワン師(1937~2009)と、第101世ギュメ密教学堂管長で現在セラ寺チェ学堂管長ロサンデレ師(1939~)のお二人それぞれから、一対一の伝授を受ける機会を得た。この度の講義ではこの講義録をもとに、できるだけわかりやすく、この貴重なチベット密教の究竟次第を解説する。なお、受講希望者はチッタマニターラの灌頂を受け、成就法を学んでいること、もしくは成就法の授業を受け終わっていることが必要である。 シラバスは予定である。受講者の理解度により進度は調整する。 |
1.チッタマニターラの説明と、ターラ尊から行者へのメッセージ 2.生起次第が究竟次第に先行する理由 3.脈管 4.滴粒と風(ルン) 5.究竟次第を迅速に生起する特殊な要因 6.脈管の阻害要因の取り除き方 7.風(ルン)を中央脈管に収斂する方法 トゥモの火 8.諸々のヴィジョンとの融合の仕方 9.睡眠との融合 10.死と法身の融合 11.中有と受用身の融合 12.再生と変化身との融合 13.座から出る際の収斂の仕方 14.内なる条件 楽の生起 15.本年度のまとめ |
開講期間 平成30年4月11日(水)~7月25日(水) 毎週水曜日 全15回 16:20~17:50 |
◇教員紹介(平岡宏一客員教授)
◇平成30年度聴講生の募集について