2017.06.21御修法濫觴之事并紫震殿道場図の販売について
御修法濫觴之事并紫震殿道場図を販売いたします。
後七日御修法は、玉体安穏・鎮護国家等を祈願する真言宗の最高厳儀の秘法で、承和元年(834年)に弘法大師によって宮中で修せられたことが起源です。その後、幾度かの中断はあったものの、明治以後は東寺灌頂院に道場を移しながら、現代まで連綿と続けられています。
本書は、この後七日御修法について、長者例や、道場図等を記しています。
内容は、後七日御修法濫觴之事、大覚寺并びに院家、安井門跡、東寺一長者の例、諸壇供具之事、本尊大曼荼羅并五大尊十二天表相寸尺之事や諸壇荘厳や、紫宸殿道場の絵図による配置など、各方面にわたって記し、御請来仏具等の詳細な図面が寸法とともに描かれています。これは、江戸期の再興後七日御修法について知ることができる資料で、大覚寺に相伝されていた本を文政期に智山の住侶が写し、さらに江戸末期の弘化5年(1848年)に同じく智山で書写されたものです。
指図などをみると、現在行われている後七日御修法の法具とは異なっている部分も多々見受けられます。これは、どのような人物がいかなる意図のもとにまとめたのか、今後詳細な検証も必要でしょう。
また本書は、藤田等空師によって昭和13年に御修法事務局から謄写版で少数出版されたことがありますが、この版本も現在は入手困難になっています。そのため今回、原本を丁寧に複製し、朱なども忠実に復刻したことは、後七日御修法に関する研究資料としては一級のものであり、非常に貴重なものと思われます。
※本書タイトルの「震」字は多くは「宸」字で表記されますが、本書は原本の表記に従っています。
価格20,000円(税込)
※送付を希望される方は送料520円が追加でかかります。
入金と申込書の確認をもって発送いたします。
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